庭の豆知識
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「庭の豆知識」
日常生活の中で木や草花を何気なく見て感動したり迷惑だったりしていませんか?ここのページではふだん何気なく見ている木や花の生態、不思議、なるほど、について逐次紹介します。
きっと山や庭、街路樹の花や樹木を見る目が変わり、もっと自然や植物に関心もって楽しく観察できると思います。
必見!!これから紹介することに間違っている場合もあるかもしれません、従って内容について
一切責任は持ちませんので扱いについては本人の責任でお願い致します。
「庭の豆知識」メニュー
- 豆知識 1回目 庭園について
- 豆知識 2回目 庭の役目「庭は髪形と同じ考えで」
- 豆知識 3回目 庭木の手入れ「小鳥が訪れる木」にしよう。
- 豆知識 4回目 木も人も健康になる土作り
- 豆知識 5回目 ナナカマドについて
- 豆知識 6回目 植物の実は何故赤や黒が多いのか?
- 豆知識 7回目 身近な実、どんぐり シリーズ 1
- 豆知識 8回目 身近な実、どんぐり シリーズ 2
- 豆知識 9回目 山菜の王様タラの芽
- 豆知識10回目 バラの手入れ
- 豆知識11回目 庭のフキのオスとメス
- 豆知識12回目 一年草と宿根草
豆知識1回目 庭園ついて
最初ですから「緑の森ガーデン」に関係深い庭園について紹介します。
庭園の漢字について
- 庭 廷➞広い場所 それが屋根(まだれ)广➞家 の下に入って 庭となった もともとは家の中庭を表していた。 宮中や役所の中庭の意味もありそこに役人が参賀することを朝廷といい裁判を開くときは開廷と言う。
- 園 口➞囲い 袁➞ゆったりとした衣 自分の所有地を外部からの侵入を守る囲いを意味している。 庭と園とで庭園となったのは明治のはじめと言われてます。
豆知識2回目 庭の役目「庭は髪形と同じ考えで」
床屋や美容室に行って来るとスッキリ、さわやかな気分になるでしょう、また廻りの人からも「きれいになったね、サッパリしたね」などの声がかけられた経験があると思います。
それだけ自分の気持ちに影響し他人からも見られている事を忘れないで庭との長い付き合いをしたいものです。
庭を作る動機はいろいろあると思います
- 美的感覚から、きれいだから、癒されるから・・
- 趣味的な面から、木や花を育てたい、ガーデニングをやりたい・・
- 物理的実用的な点から、緑がないと殺風景だから、外から丸見えだから
庭の役目としては、その他にも沢山ありますが、ただ言えることはこの役目を果たすには、いつも手入れがされて綺麗さを保っている事が条件でしょう。
何故なら
※乱れた庭は隠すことが出来ません、常に他人の目に触れてます。
※いつも「なんとかしなければ」とストレスが溜まり癒されるどころか逆効果です。
※害虫の発生や落ち葉など飛散して近所に迷惑かけます
そこで、考え方としては自分の髪形だと思って下さい。
自分に合ったヘァースタイル、庭で言うと(自分の好み、家の様式和か洋か、庭の年数や広さ)など考えて決めるでしょう。
放置しておくとボーボーになりその人自体が見にくく又だらしない性格に思われます。
反対に常にきれいにカットや手入れしていると、美しさを演出してくれます、性格も好感もたれ、親しまれるでしょう。
外出前に自分の髪形が思うとおりに決まればさわやかな気分で1日が始まる経験は誰もあるでしょう。
要するに庭は生きていて常に成長しています、庭の本来の役目を果たすか否かはあなた次第なのです。
豆知識3回目 庭木の手入れ「小鳥が訪れる木」にしよう。
日当たりや風通しが良くなると小鳥たちも遊びに来るようになります
そしてさえずりや動きを見ているだけでも癒されるものです。
ただ餌付けで呼ぶのは要注意(病気や衛生面、自然の生態などで社会的な問題になっています)
手入れと言っても樹種によっても違いますから素人には難しいかもしれませんが下記の要点を意識し失敗を恐れず常に手掛ける(体験)ことが大事です。
3つの要点!!
※伸びすぎ、混み合いすぎと思ったら太くなる前にこまめに切る。
切る時期は諸説ありますが経験上太いのや一度に沢山切らなければいつでも大丈夫です
ただもみじ、カエデ、白樺、ブドウは樹液の動き始める春は禁物です。
出来れば指先くらい以上の太さの枝を切った場合、切り口に市販の融合剤を塗るか無ければ塗料を塗っておくとよいでしょう。
※切り方は上が細く下が太く、ちょうど手のひらをイメージするといいでしょう。
樹種と好みによっては鋭角に(コニファー類など)、丸く(低い枝の多い木など)変化をつけるといいでしょう。
※極端に真っすぐ上向き、下向き、幹を交差、根元から出た枝、枯れ枝などは切る対象です。
(枯れ枝は近くに他の枝がない場合はバランスを考えて先だけ切って残すことも必要です)
豆知識4回目 木も人も健康になる土作り
庭木と健康の関係は密接に影響し綺麗な庭はグリーンセラピーとしての役目を果たします。
手入れされた庭を眺めていると誰しも癒されると思います、気持ちよさを感じれば脳内モルヒネという物質が分泌されビタミンや栄養剤以上の効果があると言われてます。
また反対に放任された庭を毎日見ていると、何とかしなくてはとストレスが溜まり脳内で毒蛇以上の毒性をもった物質が分泌され、そのせいで体調を崩したり病気になったりします。
従って見栄えや日当たり風通しを良くするための剪定も大事ですが、根本的には健康な生き生きとした木を育てることが大事です。
その為には土壌が大きく影響します、化学肥料は手っとり早いですが肝心な土を傷め 簡単には元の土には戻りません、結局永遠に麻薬のように化学肥料に頼るしか無くなります。
良くミミズの住む畑(土)が良いと言われますが、ミミズの餌となるなるものを与えその排泄物でバクテリアが繁殖し、微生物の多い団粒質のふかふかとした土になり、さらに植物に最適の水はけがよく、しかも適度な保水力がある土が出来るのです。
そのミミズの餌となる、枯葉や刈り草、野菜の生ゴミなどを(植物以外はそのままだと逆効果です)樹木外周の2/3くらいの大きさで円形に幹を中心に土で土手を作りそこへ堆積することで乾燥防止と適度な保水の役目をしてくれ最後には良質の有機肥料から土になり、結果元気な樹木が育つのです。
豆知識5回目 ナナカマドについて
ナナカマドは旭川市の木として指定されていますがなんと全道34市町村で市町村の木として指定されています、それだけ北海道になじみのある木なんです。
名前の由来
色々な説がありますが有望なのが
1説、7回かまど(竈)に入れて燃やしてもまだ残る。
だから漢字では「七竈」と書く。
2説、木炭にするのに炭化するまで7日間かかる。
とにかく硬い材質なので極上の白炭になる。
英語でもジャパニーズラワンと呼ばれ又ヨーロッパでは神聖な木として信じ墓地に植えたり、十字架を作ったりしていたと言れてる。分類上バラ科に属す、リンゴや桜の木も同じバラ科、以外とバラ科の親戚は多いんだよ。
次回はナナカマドの実のように果実の色は赤や黒が多いのはなぜか?
豆知識6回目 植物の実は何故赤や黒が多いのか?
植物の多くは子孫を残すため種子を作る、その種子をより環境の良いところで芽を出させ
確実に成長させるには何らかの手段で広く色々の場所に散布する必要がありました。
植物達は永い歴史の中で色々な方法を考え?それぞれを選びました
その方法は
- 風で飛ばす方法(背の高くなる木に多い)
- 動物に付着して移動する方法(低木や草植物に多い)
- 鳥や動物などに食してもらい排泄物で運んでもらう方法(中間の背丈の木)
- リスやネズミに冬季の保存に運んでもらう(どんぐりやクルミなど)
- 他
※赤や黒い実をつける木は(3)の方法を選んだ木達でちょうど森や林の中で枝や葉の生い茂る中間の高さの木に多い。
こういう木は霊長類の中でも色を識別出来る鳥類に食してもらい遠くに運んでもらう為に
葉の緑をバックにした時に一番目立つ赤や黒い実をつけた。
象徴的なのは自分の緑の葉の上に黒い実を乗せたハナイカダ(葉をイカダに見立てそこに花と実をつける)という木もある。
画像を見ると黒い実が目立つのが良くわかる、因みにこの木の別名は「嫁の涙」とも言う
見た感じなんとなくわかる気もしないではないが?
外で実のなってる木を見たり、果物として食べる時は鳥になった気持で観察してみて下さい。
ハナイカダの実
豆知識7回目 身近な実、どんぐり シリーズ 1
♪どんぐりコロコロどんぶりこ♪~お池にはまってさぁ大変~ドジョウが出てきてこんにちは~坊っちゃん一緒に遊びましょ~♪♪
童謡で歌われるくらい皆んなが子供のころから親しんできたどんぐりについて
どんぐりの種類は世界で600種くらい、日本には17種があります
例えば栗の実も分類上どんぐりの仲間。
でも一般的には身近で見ることが出来る殻斗(かくと)と言われる
帽子かぶった(ハカマを履いた)実のことを言います。
「どんぐり」の名前の由来
色々な説がありますが私の個人的な見方として考えられるもの
1、「団栗」丸いという意味の団の栗。(文献では漢字でこの様に書いているのもある)
2.栗より食べるのに手間がかかる「鈍(どん)な栗」から。
3、朝鮮では昔「ドングル・イ」と言れていて日本に来て「ドングリ」になった。
その他
♪童謡の歌詞からコメント
1、♪どんぐりコロコロ・・
どんぐりは丸いですが実際には落ち葉や草などの障害物がある為そんなに転がらないようです。
子孫を残す為の広範囲へのほとんどの移動手段は、硬い殻があっても食べることが出来、しかも保存する習性のあるのリスやネズミです。
2、♪お池にはまって・・ドジョウと遊ぶ
どんぐりの実は極度に乾燥するとダメになる為地上に落ちると条件が良ければすぐ芽を出します。池にはまったものはほとんど腐ります、ドジョウと遊ぶ暇はないようです。
これからどんぐりを見つけたら、こんなことを思いだして見ると楽しいでしょう。
豆知識8回目 身近な実、どんぐり シリーズ 2
<かしわ餅とどんぐりの関係>
カシワの木もどんぐりがなる木です。
若葉
かしわ餅はそのカシワの木の葉で包んだもので5月5日の端午の節句に作る縁起のいい餅なんです。
<何故カシワは縁起がいいのか>
それはカシワの葉は秋になって葉が枯れても 春に次の新芽が出るまでの間、冬もしっかり枝に 付いていることから子孫繁栄、家系が途切れない などの縁起をかついだものです。
真冬のカシワの木
最近は店頭で販売されているかしわ餅は
本物の葉を使わず手短なビニール製の
葉で包んで市販されてます。
因みに鶏肉をカシワと言う人がいますがこれも
カシワの木と関係あるのです。
昔カシワの木の樹皮から染物の顔料を採ってました。
その時代のニワトリは茶色でその毛色がカシワから採れる
顔料の色と同じだったのでニワトリをカシワと呼び
その肉もカシワと呼ぶようになったのです。
鶏肉とどんぐりも意外な関係があるのです。
5月の節句には本物の葉で包んだ餅を食べてみたいですね。
豆知識9回目 山菜の王様タラの芽
山菜採りをする人なら誰でも知っているタラの芽について
山菜のキング オブ ザ キング、タラの芽は雪が融け桜が散り始めると山菜の王様タラの新芽が出ます。
タラの芽はタラの木から出る新芽
タラの木(タランボ)は日本全土、東アジアに分布ウコギ科の落葉低木で地滑りなど大きな木が無くなった日当たりのいいとこに好んで育つ。
パイオニア的樹木で白樺やヤナギ類と似ている。
似た山菜の芽には、同じトゲ(タラより大きい)のあるセンノ木、とげの無い女タラ、コシアブラなどがあるがキウルシも似ているので要注意!
タラの芽は(山のバター)と云われ、油脂とタンパク質を多く含み食べて美味しく山菜の王様と云われる。
本当に美味しいのは頂芽で脇芽、胴芽は本来のおいしさが少ない、しかも、胴目、脇芽は頂芽に何らかの異常があった時のピンチヒッター
だからそれも採りすぎると枯れることがある。
食べ方はやはり天ぷらが一番
天ぷらの王者と云われ、天ぷら粉1:冷水1をあまり練らないで170~175℃の油でカラっと揚げる。
最近は年間を通してハウス栽培物が出てますが風味、栄養、食感すべて違います、特に冷えると水ぽくなります。
タラの木は美味しいだけでなく
樹皮・・民間薬として、健胃、強壮、強精、糖尿病にも良い
根皮・・タラ根皮と云う生薬でやはり糖尿病に良い
タラの芽・・糖吸収作用、胃粘膜保護作用、アルコール吸収抑制
肝臓保護作用があり糖尿病、肝臓病、動脈硬化、肥満の予防
昔、山で生活していたマタギも栄養補給食物として食べていたとか・・
そしてタラの芽をタラの萌えと云う人も・・
まさに神秘なエネルギーを萌えさせる木です。
乱獲せずに、大事に感謝していただきましょう。
豆知識10回目 バラの手入れ
バラは多くの人、特に女性に好まれ、よく庭で見かけます。しかし、きれいに咲かせている庭は少なく、ほとんどの方が手入れに悩んでいます。
バラは種類も多く色々な解説書を見ても解りにくいものです。
日頃の手入れ数え唄♪♪を口づさみながら楽しくきれいな花を咲かせましょう。
- ひとつ1・・ひりょう(肥料)はケチらない(バラは肥料を好む)
- ふたつ2・・ふるい(古い)枝は切りましょう(新しい枝に花がつく)
- みっつ3・・みる(見る)花、春と秋(夏の花はつぼみのうちにとる)
- よっつ4・・よぶん(余分)な花枝とり除き(花弁が散る前に5枚葉残して切り取る)
- いつつ5・・いたわる(労わる)気持ち忘れずに。(水やり、剪定、病害虫チェック)
豆知識11回目 庭のフキのオスとメス
雪融けの春は楽しみです、最初に顔を出すのがフキノトウ、続いて庭では水仙、チューリップ、クロッカスなどが芽を出します。
そのフキノトウと食卓に出るフキとは同じ植物だと知っていましたか?
実はフキノトウはフキの花なのです。
花と言ってもあの傘みたいなフキに花が咲いているのは誰も見たことがないと思います。
これは地下茎と言う土の下で根がつながっていて雪融け一番に芽を出すのが花を咲かすフキノトウでその後、遅れて出てくるのが普通のフキなのです。
そのフキノトウにもオスとメスがあるのです、ですから当然フキも雌雄があります。
自然とは不思議なものでオスとメスの割合はほぼ1:1なのです、どうして何億年も昔からどちらかに偏らなで均整とれるのでしょうね?植物には人間の生物学では解明出来ない不思議なことが沢山あります。
そしてオスのフキノトウは花に花粉がありそれを飛ばすと枯れます、メスは花にめしべがあり受粉すると種を作ります、その種はタンポポのように綿毛がついていて風邪で遠くへ飛び散るしくみになってます。
従って、メスは受粉しやすくまた遠くに飛ばす為に背がどんどん大きくなり大きいものは1mくらいになり6月くらいまで枯れずに地上に出ています。
メスに比べるとオスは可哀そうです、花粉を飛ばしたらすぐ枯れるので背も小さく枯れてみすぼらしい姿になってしまいます。
ですから、オスとメスはフキノトウが芽を出した時点で見分ける事が出来ます少し開いて糸の束みたいのがあればメス、花粉で黄色っぽいのがオスです、因みに、食べての味は同じです。
庭の手入れする時は、この事を知って作業するとよいでしょう。
豆知識12回目 一年草と宿根草
きれいに咲いてる花を見ると癒されます。
そして手をかければかけるほど期待に応えてくれます。
では、どのような花を選べばいいのか、大きく分けると植えた年だけ楽しむ一年草と一度定植すると毎年咲く宿根草に分けられます、自分に合った花を探しましょう。
■一年草
時間に余裕があり苗作りから楽しみたい人は一年草がいいでしょう。
まずは、種や苗選びから始まります。
「一種子、二肥、三手入れ」と言われるくらい種選びは重要です。
種はツヤがあり傷が無く水に浮かせたとき沈むものが良いと言われますが実際にお店で買うときは調べようがないので信頼おける店で買うしかありませんがそれでも気温20度で発芽率は70%と言われます、そのことを念頭に種まきをした方がいいでしょう、メーカーによっては袋の裏に発芽率を表示していますので参考にするといいでしょう。
■宿根草(クリスマスローズ、デルフィニウム、シュウメイキク・・)
クリスマスローズ | デルフィニウム |
時間に余裕の無い人や花を見るだけの人は宿根草がいいでしょう。気をつけなければいけないのが宿根草は一度植え込むと植えた場所で毎年生育するため追肥や移植、また地下茎で繁殖旺盛な種類は、定期的に株分け及び間引きをすることが大事です。
球根類も同じですが新たに購入して植える場合の選び方としては、大きくて固くしまって表皮につやがあり傷やしわが無く持って重いものを選びましょう。
花が終わった秋には地上の枯れた部分を始末し株廻りに、お礼肥をあげましょう。